ピコンさんの名曲の一つ「愛」を
いつも通りのソラさんでカバーしました。



という書き出しでブログを書くのも
久しぶりだなと感じます。
まあ実際久しぶりなんですが。

この数ヶ月ほど
私事(真面目なやつ)と
エオルゼア(真面目なやつ)と
近年まれに見る体調不良(理不尽なやつ)と
調声かmixが気に食わない(いつものやつ)にやられ
カバーがまったく完成しませんでした。

一つ動画まで作ったやつがあるけど
やはり調声が気に入らず
そっとフォルダを閉じたので
動画の投稿はソラさんのお誕生日以来
つまり三ヶ月ぶりくらいになります。

何故そのタイミングで
そしてクリスマスのイルミネーションが
目に付くこの時季にこの曲なのかというと
特に理由はなくて
ただ好きなだけです。
前に作りかけていた続きを急にやりたくなって
ガサゴソやっていたら何とか形になったので
動画にしました。

そのきっかけの一つとしては
tn_fndsというUTAUのエンジンを
導入したことなんですけども。

少し前に別の曲のカバーで
メイジさんのFairy音源を使いたくて
その音源のためだけに頂戴してきたんですが
いざreadmeを読んでみたら
ずっとUTAUに欲しかった
声の明るさを調整するフラグが
独自フラグとして実装されているとあって
これがあればいろいろ夢が叶うのでは!?
と思って試しにこのカバーで使ってみた
という感じです。

この曲、ソラさんの声で聞いたら
メロディの音が高いなと感じますが
原曲はさらにこれの一オクターブ上で
死ぬほど高いんですよね。
なのでソラさんには当然原キーは無理
ということでオクターブ下げたけどやはり高い。
そしてしんみりした曲なのに
ソラさんの高い声は明るく聞こえるので
どうしても雰囲気が合わない。

原曲のミクさんのあの
高音なのにキンキンしない
不思議なわびしさを感じる声や
USTを配布して下さってる方の
テトさんの沁みるような暗めの声みたいな
あんな素敵な雰囲気がまるで出ない。

ということで長らく放置してたんですが
声の明るさを変えられるフラグがあるなら
ソラさんでもカバーできるのではと思い
まあ結果は「やっぱこれじゃねえ」なんですが
それでもこれはこれで何か
少し形にはなった気がしたので以下略。

とりあえずフラグを入れてみた感じは
O-50だと音のこもりが目立つけど
確かに少し暗めになったかも?
でした。
O-50は間奏の「ななな」のところだけで
他はO-30になっています。
期待したほど変わらなかったけど
気分的に少し変わった気はする。
音源にもよりそうですが。

ただ、声の明るさを調整するフラグと同じくらい
私にとって恩恵があったのが
tn_fndsがEFB-PBと同じ合成方式だったことです。
tn_fndsで作られる音の感じは
TIPSやEFB-PBと同じ系統のようなんですが
TIPSが長く伸ばす音を「音素を伸ばして作る」のに対して
tn_fndsはEFB-PBと同じく「音素の一部をループして作る」
だったので(切り替えできるけど)
EFB-PBでは機能しなかったフラグが
まるっと使える上にグロウル効果等
いろんな機能も搭載されていて
実質私の中でEFB-PBの上位互換になりました。
それどころかグロウルエンジンもいらなくなった……。

先に書いた通り
TIPSとEFB-PBで作られる声の感じは
ソラさんに限って言えば本当に大差ないんですが
ノイズの出方が違ったんですよね。
これも先述の通り
伸ばす音の合成法による違いだと思いますが
大体EFB-PBの方が伸ばした音にノイズがないというか
伸ばしても音がぽろぽろしないので
TIPSよりよく使っていたのです。
フラグがほぼ効かないのだけがネックでしたが
それもtn_fndsですべて解決。
ありがたい限りです。

しかもTIPSやEFB-PBと同じ系統の声になるので
この高さだとソラさんは良い感じに
声がかすれるんですよね。
囁き音源がないソラさんでは
このエンジンの特徴に頼るしかない
と思い込んだ末のこのエンジンチョイスです。

あとはいつも通りゴリゴリに母音の音量を削ったり
フラグの力で声を暗めにしたり
語尾息的な「は行」の子音を最後に足す
みたいなことをやってました。

今までソラさんでは特に
語尾息が欲しいと思ったことはないんですが
今回は一部それっぽい音が欲しくなり
まあどちらかというと息というより
本当に「h」の子音が語尾に欲しかった
という感じなんですけども
付け足したりしてみました。

実は過去にも何度か詰まる時の「っ」とか
「か行」の何か(忘れた)とか
語尾の発音の調整で
音の最後に別の音素を付ける
というのはやってたりするんですが
今回のような使い方は初です。

聞こえづらいしわかりづらいし
目立ってもいないので
このあたりはもう単純に自己満足と
楽しみと趣味の域です。
でも思ったよりうまくいった気はしました。

USTはこんな感じ↓

ついでにDAWの画面はこんなの↓

まだ全然削り足りない気がするけど
単に不自然に音量が小さくなるだけになってしまうので
まだまだ熟練度が足りてません。
それでも母音の音量を削ったところと
そのままのところ(サビ)だと
多少の声の強さの違いは出たかなというか
出ていたらいいなと思います。

発音については「はがれてゆく」の
「て」の母音の「え」から「ゆ」が気になったり
最初の方の「空」の「ら」が気になったりして
一部手を加えたりしたんですが
あまり改善されず微妙なままです。
でもそのままの音よりは良くなったと思いたい。
「nanana」で盛大に出ているノイズについては
どのエンジンでも出たのでどうしようもなかったです。
どうも「a な」のノイズが悪目立ちしてしまったもよう。
私のmixの腕では綺麗にできませんでした。

そんなこんなで
直せなかった改善点という課題を残しつつも
これが今年最後のカバーになるかもしれないので
あとついでに言うと私のYTのチャンネル登録者数が
今年ついに100人を超えまして
まあ数字的にはあれですけども
私にとっては非常に大きな数字だと思っているので
いろいろありがたいなあと思い
何となく、この曲のカバーを
今出すのもいいのではないかと思った次第です。

さらについでに言うと
ソラさんから一オクターブ下のハモリは
自分で歌いました。
原曲もミクさんの一オクターブ下を
ピコンさんご自身が歌ってらっしゃるようでしたし。
それなら生身の声が入るのもありかなと。

まあ、なんちゃってスマホの
がっかり録音アプリで録ったので
すさまじいノイズが入っていたり(ソフトで相当消したけど)
そもそも声も良くない歌も上手くない
というあれなのでこのざまですけども。

ハモリも一応ソラさんで作ったんですけどね。
EFB-PBだかTIPSだかで作ったら
まあ原曲のミクさんの二オクターブ下なので
当然のように低音がすさまじく劣化しまして。
fresampでも大丈夫か不安に思う音域でして。
しかし二オクターブ下なら
というか二オクターブ下でないと歌える音域じゃない
という私が歌えば楽なのでは?
と思った結果はむしろ死ぬほど面倒だったんですが
先のようなもろもろの感慨もこめて
自分のハモリをカバーに入れて動画にしました。

たぶんもう二度とやらない。

でも何とか浮いたハモリにはならなくて
ほっとしました。

そんな感じで個人的には
いろいろと挑戦した(やらかした)
カバーとなりました。

でもやはり原曲が至高なので
ぜひ原曲を聞いていただきたいです。
ピコンさんの綺麗な曲が本当に好きです。
そしてピコンさんのところのミクさんの声が好き。
あの干からびた骨を結晶にして
綺麗に磨いて高音で鳴らしたような
無機物とは違う「生身」の感覚のないあの音。
素敵。

あとカバーのテトさんの
刺すのとは違うまだはじめの冬の夜みたいな
静かでじんわりくるあの薄暗さとわびしさも最高。
実はテトさんの声は私は苦手なんですが
あのカバーは本当に大好きです。
そのカバーを作られた方の
テトさんのオリジナル曲も大好きですけど。
語り出したらきりがないので
ここらでやめておくことにして。

楽しかったです。
そしてやはり私にはソラさんが必要だと
痛感しました。
今後とも末永くよろしくお願いします。

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